2023/07/26 12:47

お盆といえば夏の風物詩、というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
大切な方を亡くされたかたにとって、この時期は故人に逢える大事な時期。
また自分のご先祖様方に感謝をお伝えする時期。

お盆について、成り立ちを知ると、もっと想い深い期間になります。

 お盆とは?由来と成り立ち

お盆は正式には盂蘭盆会(うらぼんえ)、または「盂蘭盆(うらぼん)」と言います。
それが略されて、現代の「お盆」となったそう。
盂蘭盆とは、古いインドの言葉で「ウランバーナ」が語源とされており、
意味は、
→逆さまに吊るされたような苦しみ(地獄の苦しみ)


盂蘭盆会は、その昔、地獄の苦しみを受けている人々に対して、この世から供養することの功徳によって、その苦しみを救う、という教えから営まれてきました。

お盆には、先祖の霊が一年に一度家に帰ってくるといわれており、その霊を迎え、安らかに成仏してほしいという祈りと、生前のご恩に対する感謝の気持ちを込めて供養します。

亡くなって四十九日の忌明け後、初めて迎えるお盆を新盆(初盆)といいます。

 お盆ていつ?

「安居(あんご)」と呼ばれる、雨期の時期に僧が一か所にこもって行う修行の終了日が、旧暦の7月15日にあたります。
お盆の期間は地域によってさまざまですが、一部の地域では、「7月13日~16日」、
現在、多くは新暦の「8月13日~16日」の4日間をお盆期間としています。
※沖縄県では8月中旬~9月上旬に行う場合もあるそうです。

◆ お盆の準備

前日までに、ご先祖様の霊を迎える準備をします。
故人様へのお供えは、
「五供(ごく)」と呼ばれる「香(お線香)・花・灯明(ローソク)・浄水(水)・飲食(食べ物)」の5つが基本です。

精霊棚(しょうりょうだな)・盆棚や仏壇に、
灯明、線香、生花、果物などのお供え物、精進料理を供えた霊供膳(仏膳)、精霊馬、盆提灯を飾ります。

新盆(初盆)の場合は、白紋天(白提灯)を飾ります。

精霊馬については、別コラムで→https://candle.liendesign.net/blog/2023/07/26/125147


●迎え盆

13日の夕方、玄関先・庭先やお墓などの場所で「迎え火」を焚き、盆提灯にも明かりを灯します。
迎え火は、ご先祖様の霊が迷わずご自宅に帰ってくるための目印になるとされています。

●お盆の供養

14日、15日は中日。
精霊棚にお供え物を欠かさず供えます。
親族や故人様と親しい方々を招いて会食をするなどが一般的。

●送り盆

16日の夕方、
迎え火と同様に、玄関先・庭先やお墓などの場所で「送り火」を焚き、ご先祖様の霊をお見送りします。
送り火は、ご先祖様の魂があの世へまっすぐ戻れるようお見送りのために焚くとされています。

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